外付けHDDを買ったはいいけど、ファイルのコピーに時間がかかり過ぎる!なんて思った事はありませんか?
それは、通信速度の遅い、黒色のUSBポートに繋いでいるのが原因かもしれません。
一度は青色のUSBポートを見た事があるはず
最近のパソコンにはノート・デスクトップ問わずUSB3.0という「青色」のUSBポートがついています。
たとえばこのパソコンでは、上2つ黒色のポートがUSB2.0、下2つ青色のポートがUSB3.0です。
一見同じに見えますが、この2つの通信速度は全く違います。
USB3.0は、USB2.0の10倍の速度で通信できるのです!
USB3.0はUSB2.0より10倍も早い
ここで、USB2.0とUSB3.0の通信速度の理論値を見てみましょう。
USB2.0 → 0.48Gbps(480Mbps)
USB3.0 → 5Gbps
こんなに違います。その差約10倍。
ですが「bps」という単位、分かりにくいですよね?これは1秒当たりに転送できるビット数を表した単位なのですが、このままでは実際の速度がよく分かりません。
そこで、もっと具体的に1秒当たりどのくらいの大きさのデータを転送できるのか比べたのがこちら。
USB2.0 → 毎秒60MB
USB3.0 → 毎秒500MB
これで分かりやすくなったのではないでしょうか。(ここで示した速度は理論値の為、実際は少し速度が低下します)
ほとんどのデバイスでUSB3.0対応のものがある
USBメモリや外付けHDD、外付けドライブ、USBハブ・・・これらほとんどの機器でUSB3.0対応の商品があります。
大容量のデータをやりとりする方こそ、このような機器を購入する時にはUSB3.0対応のものを買いましょう。
当たり前の話ですが、パソコンとデバイスの両方がUSB3.0に対応していなければ使えません。
こと外付けHDDに関しては、現在ほぼ全ての商品がUSB.0対応です。じゃなきゃ売れませんから。
上に挙げた周辺機器を揃えようとお思いの方、最安値は楽天市場です。Amazonでも当然安く買えますが、ロジテックダイレクト
やエレコム直営わけありショップ
といった、名のあるメーカーの直営ショップから買えるのは楽天です。しかも安い。
キーボードやマウスにはUSB2.0を使う
キーボードやマウスはUSB2.0で事足りるくらいの量しか通信しないので、このような機器には黒色のUSB2.0ポートを使い、データ通信を行う機器に青色のUSB3.0ポートを譲りましょう。
青色のUSBポートは少ないので、従来の黒色USBポートとうまく使い分けて利用しましょう。
最新規格「USB3.2」登場
ここから完全に余談ですが、こんなものもあるよという事で。
USB3.2では最高20Gbps(毎秒2GB)の通信ができます。
USB3.1のバージョンアップで、10Gbpsのマルチレーン転送で20Gbpsを実現するそうです。
コネクタがUSB Type-C(最近のXperiaとかについてる端子)だったり、対応機器と対応ケーブルが必要など、普及するのはまだ遠い未来でしょう。
USB3.1(10Gbps)対応ケーブルがそのまま使える、というのが救いですがそもそもUSB3.1がどこまで普及しているのか・・・
それに、HDDにこの通信速度はいらないので、一般レベルまで普及するかはさらに微妙です。
個人的な意見としてはNVMeのSSDを外付けにするアダプタとかがUSB3.2で出てくれれば嬉しいですね。ついでにPCIe→USB3.2変換ボードとか。
まずは対応機器の登場を待つということで。